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転職で給与は増えるか、減るか

2016年転職者数は7年ぶりに300万人を超えた。人材不足やグローバル化によって中年層や管理職にも転職の可能性が増えたことが大きな要因になっているようだ。

 

「転職35歳の壁」はもはや過去の話だ。

 

◯転職者数全体での若年者(24〜34歳)の割合はこの10年低下が続く

 

◯45〜54歳の転職者数は50万人と2002年の統計開始以来過去最大となっている

 

◯小売業や流通の分野にて2016〜2017年の1年間で前年比42%増加。コンビニエンスストアなどの店舗多展開による店長や管理職へのニーズが高い(転職サイト「エン転職」調べ)

 

◯2017年1月の中途採用求人数は、前年同月と比較して23.4%多い16万件で26ヶ月連続過去最高を更新。電気や機械関係が35%増加、企画・運営も27.9%増加。(インテリジェンス調べ)

 

日本電産は技術力強化を狙い、2年間で管理職(課長以上)を約1,000人中途採用すると発表。

 

◯アシックスは海外事業拡大の為、2013年より中途採用を本格化している。

 

とは言え、実際の就職活動を行っている中高年の現場の感覚は違うようだ。

 

12社へ中途採用希望で応募したにもかかわらず、1社も面接までたどり着けない。(44歳、前職=通信関係、人事部長)

 

5年前の転職ではある程度内定をもらえたが、今回は厳しい。条件を変更しないと難しいかも(40歳、前職=商社、課長)

 

総務省統計局や大手転職サイトのデータ上の数字は上がっているものの、実際の現場の声とはギャップがあるようだ。

 

中には、転職に成功し年収100万円アップした49歳男性(元教育関係、事務局長。現IT関係総務部長)は就職活動1ヶ月の間に4社から内定をもらい、給与面・その他待遇面を考慮しIT企業の職についた。

 

初めての転職で不安も大きかったが、今までの経験をアピールすることで、これからどのような形で会社への貢献ができるかを熱弁したと、話す。

 

求人数の増減は景気の波と連動していくもので、日経平均株価や為替によっても影響を受ける。景気の波は約30年周期で動くと言われている。

 

リクルートワークス研究所が発表した「2017雇用の状況」で、就職者数は6470万人、前年同月に比べて46万人増加」(2017年3月)就職者数は49ヶ月連続で増加しており、いつか求人市場の縮小があるとすれば、引き潮はそろそろなのかもしれない。

 

35歳以上の転職では、職種や業界、過去の経験や現在の役職に加えて、転職回数や地域間のギャップによっても大きな影響があると思われる。

 

今後、転職を考えているのであれば、数字やデータだけに惑わされず、自分自身の伸びしろや客観的に自分を見つめ直し、焦らず転職の道を探していただけたらと思います。